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「聖王協会としてはどう動きますか?」
「管理局に比べると戦闘向けの人材はほとんどいませんからね。各地の協会はすでに機能を自停止してもらってます。ここだけでも残っていればまた可能性はあるでしょうから、騎士達を終結させて護りを固めるしかありません」 「管理局の機能が停止している今、同時に事件を起こされたらおそらく世界が混沌に落ちてしまう。……僕とヴィヴィオに兵力を貸してもらえませんか」 ユーノ・スクライアとカリム・グラシアの会談。 司書長としてなら関わることは無いはずだったが、ヴィヴィオの考えに乗ると決めた彼は本局から抜け出した。 とはいえ、本局自体も防衛はできたとはいえ大きなダメージを受けてユーノがいなくなったぐらいじゃ誰も驚かない。それ以上の損失や行方不明者が出ているので、そのうちの1人程度にしか思われてはなかった。 「確かに聖王協会ですから、ヴィヴィオが考えたことが方向性かもしれませんが……。内容次第によりますね」 「ナンバーズの皆を僕たちの独自戦力に迎え入れたい。それだけですよ」 「確かに彼女達は優秀ですけど、ナンバーズ以外の兵力でさらに強いシャッハとかは要求されないのですか?」 「シャッハはカリムを護っていただかないと、聖王協会の要が失われるでしょう。最終決戦には狩りだすかもしれませんがね」 聖王ヴィヴィオとゆりかご そしてその騎士として作られたナンバーズ。 ゆりかごはないしレリックを失い 大人モードほどの力が安定して出せないヴィヴィオ。 それでもスカリテッティの考えた騎士たちという方向性にだけは動いてしまっている。 「管理局に行ったナンバーズや…牢獄組にも動いてもらわないと勝てる相手じゃないですからね。管理局のエースオブエース数分と持たず墜ちた。これが戦おうとしている相手の現実です」 そんな相手に対抗する独自兵力。 エースの大半が不在どころか敵である状況で可能なのかとユーノも思っている。 だがやるしか道はないしヴィヴィオの考えが一番おもしろそうである。 「そんな相手にユーノさん達はどんな夢を見せてくれるのかしら?」 「メンバーが揃うころには大半の施設は壊滅してるでしょう。だから、そこから逆転すれば面白いでしょう」 「面白い?」 「えぇ。古代ベルカの遺産が完全に目覚めて世界は滅亡に向かっている。兵力も何もかもない状況で勝つなんて、よくできすぎたお話ぐらいに馬鹿馬鹿しい。そんなことをヴィヴィオはやろうとしてるんです。こんな馬鹿らしい話は見つめて死んでいくぐらいなら乗って死んでやる方がよっぽど面白い。…シグナム達の動きも確かに敵に加担してる形だけど、はやてを捕まえたぐらいで簡単に寝返るほどシグナムは柔じゃない。…まぁヴィータは分からないけどね。でも、何かしら仕込んでおいてくれることは違いない」 「そこまで言い切れる根拠はあるのですか?」 「方程式ぐらいに確実な理由をつけないと駄目なら難しいですが、そんなのいらないなら断言できますよ」 「理由は?」 「あいつらだからだ」 「それだけ?」 「それ以上何もいらないでしょう」 「……それで兵力を貸してくれとかよく言う口がありますね」 「まったくです。でも、それだけで勝つ手段があると思ってる脳みそならここにありますよ」 無限書庫の司書長が自分の頭を指さす。 生半可な頭脳を超越している人間とは思えない。 「あははは。いいでしょう。同じ阿呆なら踊らにゃ損と言うぐらいです。ナンバーズだけでいいなら連れていきなさい」 「感謝します。…次はゲンヤさんところを説得してきますよ」 「……同じこと言うんでしょ?」 「他にいいようはないですからね」 「彼も苦労するわね」 「他人の苦労を気にしてたらこんな無茶ブリなんてやってられませんよ。ヴィヴィオは今頃牢獄組との交渉でしょうしね」 「無茶するわね本当。あのメンバーを使うとか毒に毒をもるようなものよ」 「だったら僕がそれ以上の毒になってヴィヴィオの面倒を見るまで。それでは次があるので失礼します」 「いいのですか騎士カリム」 「いいのよ。あんな馬鹿が世界を救う最後の可能性なんて笑えるわね」 予言が描かれた紙をピンとはじく。 初めからカリムの行動は決まっていた。 「もしかしたらこのカードの中身も予測してたかもね」 「まさかそこまで」 「彼らはまさかそこまでをやる連中よ」 面白いから世界を救う。 「さて、こっちもやれることをやるわよ」 少しばかり感化されてやってもいいかもしれないとカリムは笑った。
「あいたたた。寝ぼけてたとはいえ電柱に頭ぶつけるなんて……なんて?」
あれ? なんで電柱が木になってるの。 「っていうか、ここどこよ」 見事なまでの森。 ビルのジャングルなら身近にあるが、本物の密林なんてお目に掛ったことは日本ではない。 携帯電話を取り出して見るが、圏外表示でNEET宣言。 登山の場合は下手に動かない方がいい時もあるが、気がついたら未知の世界でしたーなんて時はどうすればいいか教えてもらってないわよ。 少し考えた結果とりあえずけもの道を見つけることにしてみる。 動物が使う道ならばいずれ水がある場所に行きつく。 水がある場所を辿れば人間がいる場所に行きつく。 問題は何が起きたか分からないので人が存在している場所じゃなければ海にたどりついてゲームオーバーなんだろうけど。 とりあえずあたしは歩いた。 高かった日が傾き空が赤く染め上がる。 休憩はしていたがそれでも歩くことをやめずに歩いた。 今のあたしは歩き続ける気合だけしか武器がない。 「……野宿なんてやったことないわよ」 これ以上暗くなると歩くのは困難だ。 明かりを使って歩く手段も考えられるが、流石にこれだけ歩き続けると足がパンパンに張れている。 「完全に安全とは言えないけど、木の上なら狼みたいな奴からは身を守れるとか書いてたわね」 あたしは太い木の上に登り眠りにつくことにした。 完全に熟睡はできないがこれでも体力の回復にはなるだろう。 そう思いつつうつらうつらとする。 「ふぅん。こんなところに人間がいるなんて珍しい。…食べてもいい部類なのかー?」 話声? いや、この声はあたしの目の前にいる。 「……っ!?」 金髪の少女が赤い瞳であたしを見つめている。 にたぁと笑う口には鋭い牙。 狙いは……あたし。 木から飛び降りて最初の攻撃を回避する。 「なんなのよまったく!」 何か分からないままあたしは人肉食な種族と闘うことになった。 「あ、以外にも素早い。じゃあこうしちゃうぞー」 こうしちゃうぞー!って軽いノリで射撃魔法なんざ使うな!? あたしは突っ込みを入れるべくあたしは拳を構える。 「ふん!」 付近に散らばる魔法を断つ。 少し吸収した感覚が普通の魔法と違う気がするが、今の攻撃のお陰で魔力を吸収することができた。 「その程度の射撃じゃ…まだまだね」 「弾幕を斬るとかボムよりひどいぞー」 空飛ぶ人肉種族のいる世界にも爆弾はあるのね。 むしろこいつが少数民族なら、大半の人間は爆弾だので戦いたくはなるか。 「ふぅん。このあたしは魔を断つ能力なのよ!」 「なんとー! …匂いは外の人間ぽいのにどうなってるのかー」 外の人間ということはやはり少数民族ね。 向こうから襲ってきたんだし、正当防衛ぐらいなら認められるわよね。 無理なら全員ぶっとばす! 「さーて、そんなくだらない疑問はどうでもいいのよ。このあたしに喧嘩売ったのはあんた。そいつをあたしは買う。馬鹿ほざいてる暇があるならさっさと続きをしない?」 「人里に逃げれば助かったのに 外の人間は食われても文句言われないんだぞー!」 「あら、人里があるなんて幸運じゃない」 殴り合いで遊んでやろうかと思ったが、最優先事項のキーワードを前に気が変わる。 「みやー!」 煙幕なんてやっかいなものを。 月明かりすら遮られて視界は完全に真っ暗だ。 こんな時にインテリジェントデバイスかストレージデバイスがあればサーチが楽なんだろう。 「どうだー見えないだろー」 「見えなくて困ったわね。で、これって魔法か何か?」 「私の能力でいかなる場所も暗闇の空間を作れるんだぞ。怖いだろ!」 ふむ。 魔法の類とは少し違うみたね。 射撃魔法は吸収できたけど、これは…少し難しいわ。別世界の魔法だとあたしの体が完全に対応してないのかな。 「うわ!?」 あたしの頬を弾丸がかする。 こんな暗い中で攻撃をされたら回避するのは難しい。 「あ、こっちにいたのか」 …声でばれた! ばれた? ……もしかしてこいつも見えてない? とりあえずいっぱい飛んで来る魔法を右手で吸収しておく。 右手限定で魔力吸収能力があるけど、あたし右利きだから武器持ってたら吸収できないのよね! だったら殴ればいいじゃないとか簡単なこと言うけど、あの守護獣とか使い魔相手に訓練って正直小学生の体力じゃきついきつい。 あ、今はこんな話は関係ないか。 「うわー。もうだめだー(棒読み)」 「……いや、さすがに棒読みにつられるほど馬鹿じゃないよ」 「それは残念」 吸収した魔力をこめ 「烈風拳!」 撃ちだす! 「なんとー!」 …方向はよし。 「見つけたわよー」 「ひぃぃぃ」 勢いをつけたままショルダータックル。 軽い少女は楽に宙に浮く。 「このあたしに喧嘩売ったことを後悔するがいいわ!」 空に舞い上がる少女を掴み 「パワーダンク!」 地面に叩きつける。 死にはしないだろうが、普通の人間ならこれで当分は動けないはず。 「うー痛いのだ」 「そりゃ喧嘩だもの。まだやるなら立ちなさい。相手になるわよ」 「……ルーミアの負けなのだ…」 「分かったわ」 あたしは倒れている少女の前に立ち手を差し出す。 「え?」 「勝ちと負けが分かればこれ以上は無駄よ。…またあたしを食べようとするなら今度は今以上にボコるけどね」 「……」 「分かったら返事なさい」 「わ、分かりました!」 「よろしい。えーと、あんたはルーミアでいいのね。あたしは、アリサ。アリサ・バニングスよ」
「JS事件で管理局も落とせる可能性があると判断されたか……。しかし、実行犯が数人だということらしいけど、この被害は尋常じゃないね」
防衛線の薄い地方から優先的に落とされているのは、楽だからか何か考えがあるのか。 戦術の資料を探せても戦術 戦略家ではないユーノとヴィヴィオの2人は現状を打開する術はもっていない。 戦闘が辛いがアルフを入れたとしても戦力はたったの3人だ。 高町なのは フェイト・T・ハラオウン 八神家が全滅する相手に挑むにはあまりにも無謀。 「各地の機能が停止している今なら…ちょっとばかり無茶なこともできるかな」 「……母親2人に昔から無茶を要求されてるけど今度はヴィヴィオかい。早々のことなら驚かないよ」 「ユーノさんならそういってくれると思ったから。ママ達が負けた相手に勝つための仲間が必要だと思うの」 規格外のエースをまとめて倒す存在に勝てる存在。 クロノ・ハラオウンやリンディ・ハラオウンとて今の彼女達をまとめて相手するのは無理だろう。 「それはそうだけど。僕やヴィヴィオの発言では管理局の編成は動かせないよ」 「問題ないよ。管理局の機能が止まれば融通がきくから」 崩壊すれば融通がきくし、崩壊しないということは勝つということだ。 「それまでに皆がやられなければ…ね」 元々の戦力に八神家が付属したことで圧倒的に不利なのは違いない。 どこを狙うかまだ分からないうちは防衛を固めるなんてこともできない。 「じゃあ僕たちがいまできることは何かな?」 「ん~。ママの意識が戻るのを祈ることかな」 意識不明 それどころか生きていることが不思議なほどの怪我を負っているなのはとフェイト。 「それ以外はできることもなさそうか」 「さ、家に帰ろうユーノさん」 「そうだね」 この日 新たにいくつかの基地が破壊された。 管理局の編成 機能はその数日後に停止した。 |
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