× [PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
「聖王協会としてはどう動きますか?」
「管理局に比べると戦闘向けの人材はほとんどいませんからね。各地の協会はすでに機能を自停止してもらってます。ここだけでも残っていればまた可能性はあるでしょうから、騎士達を終結させて護りを固めるしかありません」 「管理局の機能が停止している今、同時に事件を起こされたらおそらく世界が混沌に落ちてしまう。……僕とヴィヴィオに兵力を貸してもらえませんか」 ユーノ・スクライアとカリム・グラシアの会談。 司書長としてなら関わることは無いはずだったが、ヴィヴィオの考えに乗ると決めた彼は本局から抜け出した。 とはいえ、本局自体も防衛はできたとはいえ大きなダメージを受けてユーノがいなくなったぐらいじゃ誰も驚かない。それ以上の損失や行方不明者が出ているので、そのうちの1人程度にしか思われてはなかった。 「確かに聖王協会ですから、ヴィヴィオが考えたことが方向性かもしれませんが……。内容次第によりますね」 「ナンバーズの皆を僕たちの独自戦力に迎え入れたい。それだけですよ」 「確かに彼女達は優秀ですけど、ナンバーズ以外の兵力でさらに強いシャッハとかは要求されないのですか?」 「シャッハはカリムを護っていただかないと、聖王協会の要が失われるでしょう。最終決戦には狩りだすかもしれませんがね」 聖王ヴィヴィオとゆりかご そしてその騎士として作られたナンバーズ。 ゆりかごはないしレリックを失い 大人モードほどの力が安定して出せないヴィヴィオ。 それでもスカリテッティの考えた騎士たちという方向性にだけは動いてしまっている。 「管理局に行ったナンバーズや…牢獄組にも動いてもらわないと勝てる相手じゃないですからね。管理局のエースオブエース数分と持たず墜ちた。これが戦おうとしている相手の現実です」 そんな相手に対抗する独自兵力。 エースの大半が不在どころか敵である状況で可能なのかとユーノも思っている。 だがやるしか道はないしヴィヴィオの考えが一番おもしろそうである。 「そんな相手にユーノさん達はどんな夢を見せてくれるのかしら?」 「メンバーが揃うころには大半の施設は壊滅してるでしょう。だから、そこから逆転すれば面白いでしょう」 「面白い?」 「えぇ。古代ベルカの遺産が完全に目覚めて世界は滅亡に向かっている。兵力も何もかもない状況で勝つなんて、よくできすぎたお話ぐらいに馬鹿馬鹿しい。そんなことをヴィヴィオはやろうとしてるんです。こんな馬鹿らしい話は見つめて死んでいくぐらいなら乗って死んでやる方がよっぽど面白い。…シグナム達の動きも確かに敵に加担してる形だけど、はやてを捕まえたぐらいで簡単に寝返るほどシグナムは柔じゃない。…まぁヴィータは分からないけどね。でも、何かしら仕込んでおいてくれることは違いない」 「そこまで言い切れる根拠はあるのですか?」 「方程式ぐらいに確実な理由をつけないと駄目なら難しいですが、そんなのいらないなら断言できますよ」 「理由は?」 「あいつらだからだ」 「それだけ?」 「それ以上何もいらないでしょう」 「……それで兵力を貸してくれとかよく言う口がありますね」 「まったくです。でも、それだけで勝つ手段があると思ってる脳みそならここにありますよ」 無限書庫の司書長が自分の頭を指さす。 生半可な頭脳を超越している人間とは思えない。 「あははは。いいでしょう。同じ阿呆なら踊らにゃ損と言うぐらいです。ナンバーズだけでいいなら連れていきなさい」 「感謝します。…次はゲンヤさんところを説得してきますよ」 「……同じこと言うんでしょ?」 「他にいいようはないですからね」 「彼も苦労するわね」 「他人の苦労を気にしてたらこんな無茶ブリなんてやってられませんよ。ヴィヴィオは今頃牢獄組との交渉でしょうしね」 「無茶するわね本当。あのメンバーを使うとか毒に毒をもるようなものよ」 「だったら僕がそれ以上の毒になってヴィヴィオの面倒を見るまで。それでは次があるので失礼します」 「いいのですか騎士カリム」 「いいのよ。あんな馬鹿が世界を救う最後の可能性なんて笑えるわね」 予言が描かれた紙をピンとはじく。 初めからカリムの行動は決まっていた。 「もしかしたらこのカードの中身も予測してたかもね」 「まさかそこまで」 「彼らはまさかそこまでをやる連中よ」 面白いから世界を救う。 「さて、こっちもやれることをやるわよ」 少しばかり感化されてやってもいいかもしれないとカリムは笑った。 PR |
カレンダー
フリーエリア
最新TB
プロフィール
HN:
八神 桜花
HP:
性別:
非公開
職業:
ロト6を当ててNEETになる
趣味:
雑談
自己紹介:
ブログ内検索
|