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「アリサせんせー」
「ん、どうした田中」
「ここ教えてください!」
ふむふむ。
慧音も他の生徒の質問に答えてるのね。
「いいわよ」
こんな感じで寺小屋のバイトは順調である。
「こんにちわー。アリサさんいらっしゃいますか?」
「ん、えーと。慧音がいってた阿求さん?」
見た感じ寺小屋にいる生徒のお姉さんって感じだ。
幻想卿の歴史などを記録している凄い人とは思えなわね。
でも、凄い人ほどそれを自慢しない。この人もそういう感じなのだろう。
「はい。妹紅さんが自衛団に入れたと聞いて、どんな人なのかお会いしたくなってきてしまいました」
「あはは。こんな人ですよ」
「ふふ、安心できそうですね。…命がけのわりには割の合わないお給料かもしれませんが、これからも人里の皆さんのためにお願いしますね」
……十分に食費や遊べるお金が賄えるほどだと思うんですがね。
「外の世界で過ごして、自然からかけ離れたあたしは農作物を育てるとかは苦手だからね。得意分野で生活費が稼げるなら気にしなくていいわよ」
「一応この幻想郷にも外と同じで、電気の類は開発されてきたんですがね。慧音さんに説明されてませんでした?」
「……あ、そうなの」
最近分かったことはシグナムぽいが意外にも抜けてるところがあってドジで可愛いやつだということだ。
「でも、昨日は真っ暗でしたよ」
「あー停電してましたからね」
あたしの感動を返せ幻想郷。
「とはいっても、外の世界から比べたら明かりをつけるとかその程度のものですよ。河童とか天狗はそれ以上のものがあると言われてますけど、幻想郷は自然と歩む世界ですから。無駄に使ったりはしないでしょう」
「外の世界は発展が速すぎて人の心が追いつかなかった…そんな感じはするわね」
見ず知らずのあたしを簡単に受け入れるあたり、ただの田舎町とは違う独自の温かさがここにはある。
「ま、それでも捨てたもんじゃない世界よ。どんな場所でも人がいれば友達になれる。……阿求、これからよろしくね」
「こちらこそよろしく。アリサさん」
なのはに出会えてなかったらこんなこと言うこともなかっただろうなぁ。
まったく人を根本的に変えたあの娘には恐れ入るわ。
「じゃあ、生徒さん達もお待ちですし私はこれで失礼しますね」
「ん、またね……さて、ちびっこどもー。今日はサッカーのなんたるかを叩き込んでやるわよ!」
どんな世界でもそう名前を呼び合えたら友達だ。
「慧音!あんたも入りなさい」
「ははは、体育は専門外なんだけど」
今日はいつもより騒がしい声が寺小屋に響き渡る

「今日もいい汗かいたわね。…お風呂でも入ろうかしら」
「おいおい、気楽にいうけどこっちの世界じゃガスとか火は高価なんだぞ。電気も風力など自然がないと起こせないから貴重品だし……って妹紅と同じ炎を扱えたんだったな」
「そうよ。水なら川があるから沸かすだけなら苦労しないわ。慧音も入るでしょ? 2人まとめて入れば魔力も楽だからさっさと脱ぎなさい」
「分かった分かった。お湯の加減は大丈夫なのか? 同じことを以前して沸騰していたから注意深くなってるぞ」
「先に入って調整してあげるわよ」
うん。完璧だ。
魔力の微調整はクロノに先途扱かれて扱いが上手になっている。
アクセルワークと同じで10段階調整は最低しないといけないらしい。
「お、心地いい」
「当然よ。…うわー感じも似てるけど胸のサイズも知り合いにそっくりだわ」
とりあえず揉んでみる。
はやてなら間違いなくこうしているからあたしもする。
「わわわ、いきなり何を」
「親友の言葉で気になる乳はとりあえず揉めって言葉があるのよ」
「……迷惑な言葉だな」
「いやぁ、シグナムって知り合いと感じが似てるなと思ってたんだけどさ、まさかここも似てるとは思わなくてツイ」
もみもみもみ
あぁ確かにこれは癖になりそう。
「ツイでそんなに揉むな」
「け、慧音。どうやらお楽しみ中だったみたいだな。うん、またあとでくるよ」
「も、妹紅!? これは勘違いだ! 別にお楽しみというわけじゃない」
「そうよ。どうせならあんたも脱げ」
「そうだ妹紅も脱げば……は?」
あたしは飛びかかり衣類を取っ払う。
大きさは普通だがいわゆる美乳というものが並んでいる。
実にすばらしい。
はやてがこの世界に着ていれば大喜びしたかもしれない。
「ほらほら、さっさと入るわよ」
「強引だな。何年も生きているがお前のようなやつは…魔理沙ぐらいしか見たことがない」
「へぇ。あたしみたいな奴がまだいるんだ」
「あぁ。強引ですき放題してるのに人気者な不思議な奴だよ」
ふぅん。
あたしが人気者だったかは知らないけど少し気になるわね。
にとりとともに気になるリストに入れておこう。
「どこに行けば会えるかな?」
「さぁな。好き放題飛びまわっているから捕まえるのは難しいと思うね。自宅 神社 紅魔館がよくいるところと聞くがね」
「聞きなれない言葉が多いわね」
「神社はおおむね博麗神社という場所だ。2か所あるがもう一つは矢守神社と呼ばれている。博麗霊夢というやる気のない巫女がのんびり昼寝してる場所さ。 で、紅魔館は吸血鬼の住んでいる紅い洋館。何人か外の人間を向かい入れて働かしているようだな。輝代と殺し合いしてるときに急患が着てお流れになったとき に教えてもらった」
「殺し合いってまた物騒な」
「あぁ。どうせお互いに不老不死だからな。……いく年いく憶と恨みを抱いたまま殺し合い続けるだけさ」
……。
「くだらないわね、まったく。その輝代とかにも同じこと言われない?」
「くだらないか。確かに他人から見たらくだらないことかもしれない。いつか笑えるかもしれないなんて思っていたりするあたり実にくだらない」
「だったら今笑いなさい。いつか笑えるなら今笑い飛ばしてやればいいのよ」
いつかいつか、それじゃいつまでたっても辿りつかない。
「無茶苦茶なこと言うな」
「こういうとき自分にできないことは言わないつもりよ。あたしなんてただの小学生してたのに、いきなり未知の世界に送り込まれて食われかけたのよ。こんな状況笑うしかないじゃない」
でなきゃ落ち込んで何もできなくなる。
笑い飛ばしてやれば何かしらの気力も生まれてくる。
「出会ってすぐの子供に言われるとは、無駄に長生きしてただけみたいじゃないか」
「これからも生きていくんでしょ。だったら呆れるほどに笑ってやるほうが有意義だと思うわ。あたしはいつか死ぬ身だけど、どんな終焉だって笑い飛ばしてみせる。このままこの世界で朽ちようとも笑い飛ばしてみせるわ」
高町なのはという最愛の親友に二度と会えなくてもだ。
家族たちと永久の別れでもだ。
あたしはアリサ・バニングス。
炎の翼はいまだ折れていない。
「そうか。殺し合いは…続けると思うけど、少しばかりは考え方をかえてみるとしよう。あとから生まれてくる人間にこうまで言われて先立たれるなんて目覚めが悪い」
「来世で出会ったら楽しみにしてるわよ」
「アリサなら……閻魔を殴り倒して生き返りそうだ」
「慧音も冗談を言えるのね。でも、それは面白そうだから本気でやっちゃおうかな」
「「……」」
「二人してその眼はなによ」
「何でもない。さ、さーて私は明日の授業内容を考えて寝るとしよう」
「あ、慧音。私の用事がまだ残ってる!」
風呂を上がる慧音に慌ててついていく妹紅。
あれじゃどっちが長生きしてるやらさっぱりね。
ま、面白い友人が多いことはいいことだわ。
さーて、あたしも明日から寺小屋とかの間に魔理沙とにとりに会いにいくとしようかしら。
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