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「大丈夫。あたしは冷静だ」
拳を強く握りすぎて手のひらから血流れる。 八神はやて 守護騎士シグナム シャマル リンフォースIIが捕獲されたという情報にヴィータは体を震わせる。 今すぐに飛んで向かいたい。 けれど今ただ一人で頭に血を上らせたまま突っ込んでも被害を悪化するだけだということも理解している。 ただただ何もできないやるせなさだけが時間の経過とともに積もっていく。 「アギトがなんとか生きて帰ってきてくれたおかげで手段を考える余裕はできた。…救出作戦のメンバーとして動くぐらいは許可してもらえるだろう」 ユニゾンできる八神はやてとシグナムの2人が捕まるということは根本的な戦力差が大きい。オーバーSランクを捕まえられるメンバーから奪還をするということは、オーバーSランクをさらに多く投入する気持ちで挑まなければならない。 「…ヴィータ探したぞ」 「クロノか」 「あぁ。はやて救出部隊からの伝言を言付かってね。悪いがヴィータの作戦参加は許可をすることができない」 「どういうことだよ!」 同じ身長のころなら胸倉をつかんで問い詰めただろう。 まさかの却下でヴィータは激しい剣幕で迫る。 「…奴らの狙いははやてと君たちヴォルケンリッターなんだ。そしてはやてが人質である以上君たちを自由に動かすことは危険だと判断された。それでもいくと言うならばヴィータのことを力づくで止めなければならないんだ」 はやて盾にされては騎士は動けないということは分かっている。 それでも心が理解したくない。 教官である自分が真っ先に命令違反をするわけにもいかない。 全て分かっている。 「…アイゼンを渡しておく。おさまりがつかないがアイゼンがなければ嫌でも我慢するしかないからな。……失くすなよなのは」 苦渋の選択の結果。自らを自制させるために相棒を手放す。 ヴィータは自室に戻り……叫び声をあげながら壁を殴りつける。 外にいても聞こえる声と拳の音。 下手をすれば骨が砕けてしまっているかもしれない。 だが、この騎士の怒りをだれが沈められようか。 「騎士なのに主の元に行けない。実に心苦しいことだね」 「誰だ」 暗闇の中から現れる少女。 「僕? 僕はエヴォだよ。夜天の王八神はやての騎士ヴィータ」 自分たちのことを知っている。 殴りかかって捕まえるか相手の動きを見るか。 「で、あたしに何の用だ? 今ものすごく機嫌が悪いんだ」 「それは困ったね。…キミをもらいにきたのに」 「ふざける……」 アイゼンを握りしめエヴォに向かい振り下ろす。 「そういうタイプなら僕も力でキミをもらい受けるとしよう」 片手でヴィータの一撃を受け止め振り飛ばす。 「…お前何者なんだ」 エヴォの撃ちだしたたった一撃の攻撃でヴィータの意識が飛ぶ。 問いかけには答えてくれているようだったが、耳に届くことなくその場に倒れる。 PR ![]() ![]() |
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