キミは誰とキスをする

人類は新たな敵と直面していた。
傷つき倒れていく局員たち。
エースと呼ばれるヴォルケンリッター達も苦戦する中一人の少女がアルハザードから蘇った！

アリシア・テスタロッサ（ＣＶ水樹奈々）

転生の歌声を持ちながらも路頭に迷っていた彼女を一人のプロデューサーが見つけ出す。
戦い傷つく中世界の中で少女は歌手としてマイク型デバイスを手に時空に歌声を轟かせる。

「今も戦っている妹やその友達そして仲間。……未来に希望を持つ皆…一緒に私と歌えー！」

「この声…フェイトちゃん……違う…似ているけど違う」
ミサイルの渦を掻い潜りなのはは当たりを見渡す。
『べいびー突き抜けようぜ夢で見た夜明けへ』
「なんだろうこの歌声は。体中の疲れがとれるどころか…どこまでも飛べるそんな気持ちになってくる」
握力が落ちて震えていた腕。
その腕が強くレイジングハートを握りしめる。
『私の歌を聞けばー！簡単なことさー』
歌に合わせて空を踊るように舞う。
戦いと言うにはその姿は凄く優雅に。
踊りと言うにはひどく荒々しくなのはは大空を支配する。
「レイジングハート、まだ行けるね」
「私はマスターが行ける限り行けます」
『二つのハートをクロスさせる―なんて！』
夜空を翔ける不屈の心。
幸せを願い　みんなが笑い合う世界を思いに乗せて戦う戦士。
『みんな！私の歌が聞こえてるぅ！？　みんなの思いを歌に乗せて私は歌うわ。だからもっともっと私に心を寄せて！』
思いは…。
敵も味方もなく笑いあえる世界。
こんなはずじゃない世界。
沢山あれど不幸な世界は誰も望みはしない。
「フェイトちゃん！」
「なのは！」
「…この歌声ってもしかして」
「うん、この歌声はアリシア…私の姉さんだ」
敵の数は無数。
それに対してなのはとフェイトは二人。
なのに両者ともに攻撃をすることはない。
敵と思われたものも感じている。
アリシアの歌を感じている。
『敵も味方も私と歌ええええええええええええええええええええ！！！！！！！　敵だの味方だのは歌ってから考えなさい！まずは私と歌うのよ。本当の敵は何かは歌えば分かる！』
「ふふ、意外とパワフルなお姉さんだね」
「でも、本当に戦うべきは目の前の彼らじゃないのかもしれない」
彼らもまた居場所を侵略されこの世界に流れ着いた異世界の住人。
人は本当に戦うべき相手は何なのか？
『皆も声だしてうたええええええええええええええええええ！』


２００８年　公開予定

魔法少女リリカルなのは
ミュージック　クロスワールド


時空は少女の歌で１つになる