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ビルの屋上から見る風景には上と下に2つの星空が広がる。
月という支配者のいない空を照らす星。 人という支配者が照らすネオン。 その中間に少女は立っている。 澄んだ空気が凛っと身を引き締めさせる冬の空。 頼れる友人のいない環境で少女は一人、この世界で作られた唯一のデバイスを握り屋上から飛び降りる。 猫のようにしなやかなバネを生かし、ビルの壁を蹴りつけ次のビルへと飛び移る。 空を飛ぶ技術はないが、陸戦魔術師としては天賦の才を発揮している。 友人が考えた魔法を記憶し、独学で魔術を編み出し、この世界の技術でオリジナルのデバイスを生み出した魔法少女。 月の無い夜に現れた不穏な空気をさっちし彼女は覚悟をきめビルからビルへと飛び移る。 頼れる友人は別の世界に行っており、今戦えるのは自分だけだ。 「ブローバ、初陣だけど頑張ろうね」 「sir」 斧の形をしたデバイスはバルディッシュを参考にしたのかして短く答える。 「この世界に魔法使いは知り合いが数名だけしか記憶にないのだけど、あなたは何者ですか?」 夜空に浮かぶ人影に声をかける。 やや年老いた魔術師も短く 「禁忌に触れた者さ」 そう答えるのみ。 人ならざる気配を滲みださせてはいるが、その姿は年老いた男以外には見えない。 「私は月村すずか」 「ハーン。アルハザードへ行こうとした愚かな魔術師。…きみは時空管理局の魔術師かね?」 「私はただの民間人だよ。でも、管理局のお手伝いはしている身ではあると思うかな」 「そうかい」 すずかの答えに男は悲しそうな表情を浮かべる。 「キミを生かしておいてはいずれ敵になるということだな。見なかったことにして引いてもらえるなら無駄な殺しはしたくないんだ。私は唯、アルハザードに入れたら研究者として満足なのだ」 「…それでこの世界を危険にさらした魔術師もいます。あなたはどうなの?」 かつてのPT事件。 アースラをはじめ、なのはとフェイトの活躍により最悪の展開は免れた。 しかしそれを繰り返すというなら止めなくてはいけない。 「可能性はないとは言い切れない。そう言うときみは戦うだろうね」 「えぇ。可能性があるのにやめないなら止めるしかないです」 男の生み出した魔力弾をブローバで叩き落とす。 空にいるから安全と思いこんだ男に対し、すずかは魔法で足場を生み出し猫を思い浮かべる跳躍で飛び移っていく。 直接的な飛行才能はなくても、この魔法ですずかは空でも戦う技術を身につけた。 「素晴らしいが、そのデバイスは……完全な技術ではないようじゃな」 アームドデバイスにおいて、ベルカ式を搭載していないことは致命的に痛い欠陥である。 魔力の低いすずかは特に痛いことといえよう。 「ふむ、威力も大したことはないようじゃな。…劣化した複製品もいいところじゃ」 男の言いたい放題の感想は事実である。 あくまでまねごとの代物だ。 この世界の技術でここまで再現できただけでも、褒めてあげてもいいぐらいだ。 「フルパワーでなら!」 すずかのフルスイングでバリアを打ち破る。 さすがにこれには男も驚きの表情を浮かべる。 彼から見れば竹刀で戦車を壊したようなものだ。 「少し意見を訂正せねばならんようじゃな。…けど、所詮その程度なら」 同じように劣化複製品のバリアジャケットも男の軽い攻撃で潰される。 すずかの才能も技術も素晴らしいが、本来の性能を引き出すほどのコピーは出来ていない。 練習用の低パワーデバイスにも劣るだろう。 「そのおもちゃで私のバリアを破ったのじゃ、まともなデバイスを持てば少しは可能性が上がるじゃろう」 「そうみたいだね」 moonlessnightすずかを同人にしようと思ってます とりあえず夏コミ目標 (売れたら)零の続編の位置的扱いですこし話をリンクさせつつも 単独で読める内容に仕上げていく予定。 今決まってること すずかのデバイスは地球生まれのデバイスで形は斧 すずかは空を飛べない。 アリサは可愛い。 PR |
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